カテゴリー「日本風景 JSCENE」の44件の記事

2018年9月11日 (火)

豊後巡礼 杵築はサンドイッチ型城下町 湯平は現世の果て

大分には縁があり、少なくとも十回は来ていますが、空港からかつてはホーバークラフト、昨今は高速バスかレンタカーですぐに高速道路に入っていました。今回は下道で初めて杵築のサンドイッチ型城下町に立ち寄ることに。別府湾に面した高台は南北に分かれていて、落ち着いた武家屋敷が建ち並び、その谷間には商人の町が残っています。谷間に向かう両側の坂はV字を描き、その類を見ない景観は一見の価値あり。町外れには普段愛飲する銘酒、智恵美人を醸す中野酒造があり、念願の訪問を果たして蔵見学と試飲三昧。今晩の宴の仕入れを済まし、湯布院の金鱗湖を経由して、4年ぶりの湯平温泉へ。5つの共同浴場の一つ、橋本温泉に浸かった後、湯治場の情緒が漂う鄙びた温泉街を散策すると、現世かあの世か異空間に入り込んだ模様。つげ義春の「貧困旅行記」を思い出さずにはいられません。

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2018年8月18日 (土)

真夏の静岡遠征 ガラス張りホールの調整 駿府城と青葉横丁

夏休み期間にホール音響設計の仕事で掛川へ。三共製作所の工場に併設されたガラス張りの多目的ホールの音響測定を二日間にわたって行いました。エンドステージ型やアリーナ型の座席配置で室内の残響が適度となるように、可動吸音衝立や吸音ブラインドを調整する合間、新品のスタインウェイのフルコンを試奏。空調騒音対策に難儀したホールですが、残響はブラインドによる調節範囲が広いので、一安心です。掛川を後にして静岡でふらり途中下車。駿府城の二ノ丸堀から東御門をくぐって駿府城公園に入り、園内を散策。家康公像への挨拶を済ますと、繁華街南端の青葉横丁へ。赤提灯が並ぶ細い路地は、整備されたものの風情が残っています。その入口の名店、三河屋に滑り込むと、小さなコの字カウンターのみの異空間。気の利く主人に身を任せ、静岡おでんと揚げ物を頂くと、そのもてなしは高級てんぷら屋のカウンターにも思える程。最高にいい気分で静岡を後にしました。

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2018年8月 6日 (月)

奥日光へ避暑輪行 中禅寺湖から湯ノ湖 爽快いろは坂下り

夏休みの早朝、輪行袋を抱えて特急けごんに乗車し、一路日光へ。東武日光駅からはバスの床下トランクに自転車を積み、第二いろは坂を明智平まで上って下車。小雨が降り始める中、サイクリングを開始。まずは中禅寺湖に向けて下り、男体山を拝みながら大鳥居をくぐって湖畔を西進し、竜頭ノ滝へ。小休憩の後、しばらく坂を我慢して登ると、戦場ヶ原が開けてきました。さすがに標高1,400mを越えると随分涼しく、至極快適。平坦な道が終わり、再度急な坂を登り切ると、湯滝の上の湯ノ湖に出ました。湖畔のレストハウスで昼食をとり、湯元の温泉寺や湯畑を巡った後は、日光の下界まで約30kmを一気の下り。第一いろは坂を爽快に駆け下り、やしおの湯に立ち寄って一風呂浴び、缶ビール片手にけごんに乗り込みました。

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2018年6月30日 (土)

小倉の昭和レトロ 雨の関門海峡を連絡船で唐戸市場へ

北九州出張では仕事の後に繁華街を街歩き。小倉の歴史を感じさせる旦過市場を巡った後は、昭和28年創業の居酒屋、酒房武蔵にて宴会。翌朝は小倉から門司港へ足を延ばし、4年ぶりに関門海峡を訪問しましたが、生憎の雨模様。今回はトンネル人道ではなく、連絡船で門司港から下関側の唐戸へ渡りましたが、連絡船の窓からは、波飛沫と靄の中、関門橋が朧気に見えるだけでした。連絡船を降りると、目の前には唐戸市場がひかえています。卸売り場には河豚の専門店がずらりと並び、その奥の屋台コーナーには中国や韓国からの旅行客が大勢押し寄せていました。ここでの食事を我慢し、下関駅前まで散歩し、お目当てのおかもと鮮魚店に向かいました。鮮魚店といっても、併設された居酒屋がもはや本店。土曜の昼下がり、初夏の鱧、鯨カツ、魚もつ煮付で一杯。本州の果てにて、至福の一時を過ごしました。

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2017年9月24日 (日)

南予を行く 郷愁の内子・大洲から八幡浜へ

連休中は研究室企画として、一泊二日の南予の旅。内子は二十年前に訪れて以来でしたが、大洲街道の古い町並みや内子座はしっかり手入れされていました。木蝋資料館となっている上芳我邸は重要文化財として有名ですが、日本のビール王が育ったという高橋邸も風情があります。宵の口に街で夕食を取り、内子にある千代の亀酒造と酒六酒造の銘酒を入手して、鄙びた山間の小薮温泉に宿泊。翌朝は大洲の町並みを散策し、明治の名建築、臥龍山荘へ。肱川を望む崖上に数奇な建物と庭園は、期待以上に品格があり見事。崖を見下ろす不老庵の茶室で優雅に茶を頂きました。大洲城の天守に上った後は、西に向かい八幡浜へ。港で豪勢な海鮮丼を食し、市場で地の魚を見て回った後、旅の終わりは諏訪崎まで若干ハードな行軍。西国の果てにて、豊後水道と佐田岬半島の景色を拝みました。

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2017年7月15日 (土)

旭川夏休みその2 旭岳姿見散策にて天空の別世界を満喫

夏休みのハイライトは大雪山旭岳。旭川駅からリムジンバス「いで湯号」に揺られて一時間半程、忠別川沿いの広大な原生林を駆け上り、旭岳ロープウェイの山麓駅に到着。さらにロープウェイで標高1,600mの姿見駅まで上ると、気温は20度とひんやり気持ちよく、目の前には大雪山系最高峰(標高2,291m)、旭岳の雄姿が雪の残る沼の向こうに広がっていました。ここから山頂まで片道2時間少々で登れるようですが、今回は姿見の池を散策するコースをゆっくりと巡ることに。一面に咲くチングルマ、所々に見掛けるエゾノツガザクラ、エゾイソツツジ、ミヤマリンドウ、小さな花々が織りなすパノラマはまさに神々の庭。天空の別世界を満喫した後は下界の旭岳温泉に浸かり、身も心も癒されて帰京しました。

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2017年7月14日 (金)

旭川夏休みその1 避暑のはずが猛暑の北の大地

夏の三連休前に休暇を取り、避暑がてら旭川へ逃避行。ところが日中は猛暑に見舞われ、一足先に真夏を味わうことに。旭川には三十年前の冬に訪れ、駅の待合室に野宿したことがありますが、今の綺麗な高架駅や駅前広場に当時の面影はありません。午前中はすっかり観光名所となった旭山動物園へ。ペンギンやホッキョクグマは人気者、中でも水中を飛ぶカバは不思議な光景、北海道のオオワシの立ち姿も立派でした。帰りのバスを途中下車して高砂酒造に立ち寄り、明治酒蔵を改修した直営店で国士無双の限定酒を試飲。夕方、歩行者天国の平和通買物公園から常磐公園を経て石狩川まで散策。歓楽街のさんろく街に戻る途中、昭和初期の佇まいが残る「5・7小路ふらりーと」を見つけ、新子焼き(若鶏半身)で有名な焼鳥屋にて喉を潤し、火照った体を冷ましました。

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2017年4月15日 (土)

もう一つの阿波へ 風光る紀伊水道 桜満開の和歌山

先々週探訪した千葉の安房に引き続き、今回はそのルーツの地である徳島の阿波に出張で訪問。徳島空港のある松茂町では、仕事の合間に立ち寄った歴史民俗資料館に人形浄瑠璃資料館が併設されていて、阿波人形浄瑠璃の存在を知りました。徳島市内の阿波十郎兵衛屋敷では毎日上演されるようで、次に訪れた際は鑑賞したいものです。仕事から解放されると、徳島港から南海フェリーで一路和歌山へ。春の陽気の中、紀伊水道をのんびり2時間程で渡ると、和歌山港に到着。たった一駅区間の南海和歌山港線で和歌山市駅に移動すると、市内をJR和歌山駅まで街歩き。紀州藩の時代からの繁華街、ぶらくり丁商店街は衰退が激しく、中心街でも人影は僅かでしたが、和歌山城の堀が見えてくると満開の桜に集まった花見客で賑わっていました。夕暮れの天守閣を拝んだ後、和歌山駅から阪和線で泉南に帰省。翌日は関空からの帰京前に再び和歌山県に入り、岩出の根来寺までドライブ。幼少時に何度もピクニックに訪れた山門は、今も威風堂々と静かに人々を見守っていました。

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2017年3月 8日 (水)

陸奥遠征その2 城下町・盛岡をぶらり散策 土産は南部風鈴

八戸からの道すがら、盛岡で途中下車をして城下町を街歩き。駅東口を出て北上川を渡ると、盛岡城跡公園まで街中を直進。雪が降り始める中、石垣の脇道から本丸に登ると、眼下には中津川が見えました。城跡の北側には櫻山神社、その斜面には築城時に出現した烏帽子岩が堂々と鎮座していました。神社正面の参道脇には闇市を起源とする横丁が残されていて、その中には盛岡三大麺の一つ、じゃじゃ麺の元祖・白龍本店も。さらに中津川を渡ると、街角に辰野金吾設計の岩手銀行赤レンガ館が見えてきました。復原された建物内を見学した後は、紺屋町界隈を散策。南部鉄器の工房への立ち寄り、土産に風鈴を入手(Sound Instruments Galleryを更新)。日暮れには老舗酒場、とらやの暖簾をくぐり、山菜、ソイ刺や湯豆腐で燗酒を軽く頂いてから帰路につきました。

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2017年1月 4日 (水)

新春紀州の名刹酒蔵巡礼 長閑な蜜柑畑に癒やされて

正月に泉南に帰省した折、穏やかな天気の中、和歌山の名刹と酒蔵を巡礼。和歌山県には国宝建造物が7件あり、そのうち高野山の2件と根来寺は何度か訪れたことがありましたが、今回は下津にある残り4件、長保寺と善福院を訪問。阪和自動車道の下津インターを降りると、谷間には蜜柑畑の長閑な風景が広がっています。その真っ只中に禅宗様の善福院釈迦堂がひっそりと建っていました。一方、長保寺には鎌倉時代末期の大門、多宝塔、本堂がまとまって残されていて、裏山には紀州徳川家の廟所も広がっています。閑静な名刹で心身が清められた後は、海南市内の黒江地区を訪れ、銘酒「黒牛」を醸す名手酒造店へ。黒江は室町時代からの紀州漆器の町、独特の町屋景観が残されていました。帰路、和泉山脈を越える手前で岩出市の酒蔵、吉村秀雄商店に立ち寄り、最近都内でも見掛ける「車坂」を土産に購入。人混みに無縁の地、道中無人販売の蜜柑を食しつつ、癒やしの散策となりました。

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