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2016年11月19日 (土)

連夜のトリフォニー 森下のアルカン、ロジェのドビュッシー

週末二晩続けて、すみだトリフォニーホールに散策がてら自転車で出かけました。金曜は小ホールにて森下唯氏のオール・アルカンプログラム、前半に「鉄道」、後半に「ピアノ独奏による協奏曲」と破格の練習曲が並びます。「鉄道」では驚異的な速弾きをこなし、鑑賞に堪える作品として見事に成立。独奏協奏曲では、巨大な第1楽章で多少の混乱や同音連打が埋もれるなど、さすがに苦しい箇所が見受けられましたが、蛮族風の終楽章では真骨頂が存分に発揮されていました。土曜は大ホールにてパスカル・ロジェによるドビュッシーの前奏曲集、舞台背景に投影される葛飾北斎の浮世絵を眺めながらの風流な演奏会。来週開館するすみだ北斎美術館に向けた企画のようです。三十年前に買ったロジェのプーランクのCDはお気に入り、ようやく彼の生演奏を聴くことができました。若かりし頃の録音では切れ味の良い音質とリズム感が光りましたが、今回のドビュッシーでは円熟味たっぷり、暈かしや余韻を生かす技の数々に新鮮な感動を覚えました。ところで、映像で現れた「風流 隅田川八景」「雪月花 隅田」を新しい美術館で改めてじっくり鑑賞したいものです。

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