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2016年9月 7日 (水)

ユジャ・ワン来日公演 プログラム二転三転とiPad妙技

2013年の二都公演以来、三年振りにユジャ・ワンのリサイタルを聴きに、開館30周年のサントリーホールへ。いつもの右側バルコニー席に座ると、プログラム変更の紙が配布されたにもかかわらず、更なる曲目変更のアナウンスが流れました。当初のプログラムはロシア物主体でしたが、前半はクライスレリアーナ、カプースチンの変奏曲、ショパンのバラード1番、後半はハンマークラヴィーアと予想外の重厚なプログラム。さて演奏はというと、細部まで明瞭なシューマンは健康的過ぎるものの、曲自体が持つ情熱は表現されている模様。一方、ベートーヴェンでは華麗な技術ばかりが耳に付き、雄渾かつ深遠な終楽章では流動感ばかりで構築感に欠ける印象を受けました。とはいえ、予想外の楽しい出来事も。実は、アナウンスでは前半はシューマンのみでがっかりしていましたが、カーテンコールと思いきやiPadを持って現れてはピアノに置いて、カプースチンを弾き始めました。アンコールでも、プロコの第7ソナタ終楽章をiPadで譜めくりをしながら弾く様には驚かされました。結局、メイン以外の曲目で彼女らしさが披露された一夜でした。

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