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2016年7月16日 (土)

ガブリリュク来日公演 若きヴィルトゥオーソの成長

彩の国さいたま芸術劇場での連続企画、ピアノ・エトアール・シリーズのアンコールとして、アレクサンダー・ガブリリュクが再登場。いつもながら、土曜の午後の埼京線に揺られて与野本町へ。プログラムに新規性はありませんが、後半のプロコフィエフ、ラフマニノフ、バラキレフを楽しみにしていました。ところが、意外にも前半のシューベルトのソナタ第13番やショパンの幻想曲が秀逸、多彩な音色や繊細な歌い回しに深い精神性を感じました。一方、後半は彼の本領である途轍もないダイナミックレンジが発揮され、聴き応えは十分あるものの、強音が割れて聴き苦しい面がやや残念。ラフマニノフでは後期ロマン派特有の甘美ながら陰翳のある叙情に欠ける気がしましたが、イスラメイでは最大限の演奏効果を見事に実現。アンコールでもフィリペンコのトッカータで聴衆は度肝を抜かれたよう。見掛けによらずまだ三十歳を過ぎたばかりですが、希代のヴィルトゥオーソが円熟に向けて着実に歩んでいる様を目の当たりにしました。

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