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2015年3月18日 (水)

さよなら国立競技場 予期せず津田ホールの弾き納めか

春の陽気が残る夕暮れ時、都営大江戸線の国立競技場駅で初めて下車し、地上に出てみると、解体中の国立競技場が爆撃後のような無残な姿で目の前に建っていました。数年後には斬新なデザインの新国立競技場が出現し、この辺りの風景も一変することでしょう。さて今夕は建築学会の企画、こちらもこの3月末で閉館となる津田ホールの見学会に参加。1988年に開場し、28年間にわたって興味深い主催公演を継続してきた名ホールの勇姿を、どうしても目に耳に焼き付けたく訪れました。学生時代の1990年に来日したアリシア・デ・ラローチャのリサイタルが特に印象に残っていて、ガラス窓が開放的なホワイエでワインを飲んだことも懐かしい思い出です。また、ホールとしては癖の無い明瞭な響きが特徴で、同じく閉館となったカザルスホールの豪華な響きとは対照的です。見学会開始の小一時間前にホールに入ると、舞台上にピアノがセットされていて、その場にいた知人の関係者からの突然の依頼で、急遽見学会中に私が一曲演奏することに。その後リハーサルでしばらくピアノを弾かせて頂き、最初で最後かもしれない響きを体験しました。それにしても、このような血の通った名ホールを何故閉館するのか、建築や音響空間の文化的価値に対する日本社会の認識が問われます。

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