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2013年1月27日 (日)

ソコロフを聴く ナイーヴ・レーベル全録音の真価

ロシア人ピアニスト、グリゴリー・ソコロフに興味を抱いたのは比較的最近、2002年パリのリサイタルをDVDで鑑賞し、巨匠的演奏に衝撃を受けた時からです。そのディスクはこちら。その後、彼の演奏をまとめて聴こうと思いつつ、時が過ぎました。ナイーヴ・レーベルの全録音10枚組が発売されているのを知って購入、今月は毎日のように全てのCDを繰り返し聴いていました。録音は90年代のベートーヴェン、シューベルト、ショパン、ブラームスを中心に、80年代のバッハから2000年以降のスクリャービン、プロコフィエフまで、巨匠の全貌を見渡せる内容で、録音状態も極めて良好。何よりも演奏の質が隅々まで高く、表現の独自性に驚かされます。桁違いの音量域と繊細な音色制御は明快ながら深みのあるコントラストを生み、その斬新さはショパンの練習曲で際立っています。とはいえ、この巨匠の真髄はロマン派よりバロック・古典派、スクリャービンよりもプロコフィエフにあるように思えます。半世紀前に16歳でチャイコフスキーコンクールで優勝した際、エミール・ギレリスが審査委員長として推挙したそうですが、彼の演奏にはその伝説的巨匠のピアニズムに通じるものがあります。生演奏を聴きたいピアニストの筆頭です。

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