2017年5月 9日 (火)

カツァリス来日公演 大手町でシューベルトの夕べ

浜離宮のロシア物から4年振りにカツァリスの来日公演を聴きに、夕方の仕事帰りに大手町の日経ホールへ。今回のプログラムはオール・シューベルト、正直に言えば、彼のシューベルトにはあまり期待しておらず、初めて訪れるホールの方に興味がありました。お馴染みの即興演奏で幕を開けると、前半は楽興の時や即興曲、3つの小品から数曲、リスト編曲3曲を一気に弾きましたが、彼の自由奔放な演奏がシューベルトの詩情の明るい側面を際立たせていました。後半はソナタ21番でしたが、音楽が次々に流れていくようで、この名曲の深遠な世界には程遠い印象を持ちました。とにかく彼が健在なことがなにより、また面白いプログラムを企画してくれることでしょう。ホールの方は多目的ということで残響は乏しい上、6列目正面にもかかわらず音量も小さく、残念ながら名演をじっくり味わえる場ではありませんでした。チケット代は随分安価でしたが、安かろう悪かろうということか。

|

2017年4月15日 (土)

もう一つの阿波へ 風光る紀伊水道 桜満開の和歌山

先々週探訪した千葉の安房に引き続き、今回はそのルーツの地である徳島の阿波に出張で訪問。徳島空港のある松茂町では、仕事の合間に立ち寄った歴史民俗資料館に人形浄瑠璃資料館が併設されていて、阿波人形浄瑠璃の存在を知りました。徳島市内の阿波十郎兵衛屋敷では毎日上演されるようで、次に訪れた際は鑑賞したいものです。仕事から解放されると、徳島港から南海フェリーで一路和歌山へ。春の陽気の中、紀伊水道をのんびり2時間程で渡ると、和歌山港に到着。たった一駅区間の南海和歌山港線で和歌山市駅に移動すると、市内をJR和歌山駅まで街歩き。紀州藩の時代からの繁華街、ぶらくり丁商店街は衰退が激しく、中心街でも人影は僅かでしたが、和歌山城の堀が見えてくると満開の桜に集まった花見客で賑わっていました。夕暮れの天守閣を拝んだ後、和歌山駅から阪和線で泉南に帰省。翌日は関空からの帰京前に再び和歌山県に入り、岩出の根来寺までドライブ。幼少時に何度もピクニックに訪れた山門は、今も威風堂々と静かに人々を見守っていました。

Pic20170414a

Pic20170414b

Pic20170415

|

2017年4月 1日 (土)

春の安房へ 小雨の中を路線バスで岬巡り

都内から内房線に揺られ、古い歴史を持つ安房地方へ。館山から海沿いを少し西に向かい、安房塩見にて一泊二日の出張。雨の中、集落や古民家を視察した翌日は、直帰せずに房総半島南端を路線バスで周遊することにしました。小雨の残る中、まずは最西端の洲崎へ向かい、浦賀水道を臨む洲埼灯台へ。小さな集落を散歩し、洲崎神社を拝んだ後、再度バスで終点の道の駅、南房パラダイスまで移動。そこから相浜方面まで海に沿って歩き、道中で見つけた手打ち蕎麦屋で昼食休憩を取りました。昼食後は別の路線バスに乗り込み、房総半島最南端の野島崎に向かうと、海に突き出した台地の上に白色八角形をした野島埼灯台が見えてきました。灯台の内部を階段で上ると、頂部からは黒い岩石で覆われた岬の先端が見渡せ、晴天であればさぞかし気持ちの良いことでしょう。近くの干物屋で土産を買って、千葉市内直行の高速バスで帰路につきました。

Pic20170401a

Pic20170401b

Pic20170401c

|

2017年3月26日 (日)

ジャンプW杯2016/17終了 日本女子ツートップ時代

ジャンプW杯2016/17シーズンは、2月末ラハティでの世界選手権を挟み、最後はプラニツァでの葛西の表彰台最年長記録を以て終了。男子は後半に抜群の技術を見せたオーストリア若手のクラフトが初の王座へ。女子は前半から独走の高梨が、最後は伊藤の追い上げをかわした形で4度目の女王へ。世界選手権の女子では、伊藤と高梨が表彰台に上りましたが、大舞台にめっぽう強いフォークトがオリンピックに続いて二連覇。最近日本では女子W杯しか放送されず、男子の動向に疎くなりつつありますが、女子ジャンプの水準は高く競争も激しくなり、確かに見応えが出てきました。さて来年度はもうオリンピックイヤー、弥が上にも日本勢ツートップの期待が高まるばかりです。World Ski ChampionshipsWorld Cupを更新。

|

2017年3月 8日 (水)

陸奥遠征その2 城下町・盛岡をぶらり散策 土産は南部風鈴

八戸からの道すがら、盛岡で途中下車をして城下町を街歩き。駅東口を出て北上川を渡ると、盛岡城跡公園まで街中を直進。雪が降り始める中、石垣の脇道から本丸に登ると、眼下には中津川が見えました。城跡の北側には櫻山神社、その斜面には築城時に出現した烏帽子岩が堂々と鎮座していました。神社正面の参道脇には闇市を起源とする横丁が残されていて、その中には盛岡三大麺の一つ、じゃじゃ麺の元祖・白龍本店も。さらに中津川を渡ると、街角に辰野金吾設計の岩手銀行赤レンガ館が見えてきました。復原された建物内を見学した後は、紺屋町界隈を散策。南部鉄器の工房への立ち寄り、土産に風鈴を入手(Sound Instruments Galleryを更新)。日暮れには老舗酒場、とらやの暖簾をくぐり、山菜、ソイ刺や湯豆腐で燗酒を軽く頂いてから帰路につきました。

Pic20170308c

Pic20170308d

|

陸奥遠征その1 八戸の盛り場と朝市の街・陸奥湊を行く

東北新幹線で遠路はるばる八戸出張。駅を降りると雪が激しく降っていましたが、しばらくすると晴れ間が差してきました。仕事が終わり、夜は北国の盛り場へ。中心街には戦後に誕生した横丁が幾つか残されている他、新たな屋台村・みろく横丁も賑わいを見せています。そうした中、今夜の寄港地、渋い外観の名酒場・ばんやが街角に佇んでいました。暖簾をくぐると、こじんまりとした漁師小屋風の空間に暖かな雰囲気が満ちています。カウンターに陣取り、烏賊の肝和え、馬刺、ざるめを肴に、青森の地酒、豊盃、陸奥八仙、稲生を堪能。翌日は昼時に朝市が引けた後の陸奥湊に足を延ばし、市営魚菜小売市場をのぞいたり。最後は近所のみなと食堂で平目漬け丼を頂きましたが、淡泊と思いきや濃厚で絶品。満腹で八戸を後にしました。

Pic20170307

Pic20170308a

Pic20170308b

|

2017年2月15日 (水)

冬の小松再訪 町屋街の板前割烹 山代温泉の古総湯

四年振りに冬の小松へ出張。今回は市内でも雪模様。前日に北朝鮮のミサイルが発射されたせいか、早朝ホテルの中でも戦闘機の騒音が一段と激しく聞こえます。夜は町屋街の板前割烹「有川」へ。白バイ貝、 鰤ハム、真鱈白子、牡蠣土手鍋など冬の味覚を堪能し、最後は好物の鯖へしこで地酒を頂きました。翌日は山代温泉に立ち寄り、明治時代の共同浴場を復元した古総湯に入浴。ステンドグラス、漆喰、九谷焼が施された豪華な浴室を独り占め、暫しの浮世離れを満喫しました。

Pic20170214a

Pic20170214b

Pic20170215

|

2017年1月 4日 (水)

新春紀州の名刹酒蔵巡礼 長閑な蜜柑畑に癒やされて

正月に泉南に帰省した折、穏やかな天気の中、和歌山の名刹と酒蔵を巡礼。和歌山県には国宝建造物が7件あり、そのうち高野山の2件と根来寺は何度か訪れたことがありましたが、今回は下津にある残り4件、長保寺と善福院を訪問。阪和自動車道の下津インターを降りると、谷間には蜜柑畑の長閑な風景が広がっています。その真っ只中に禅宗様の善福院釈迦堂がひっそりと建っていました。一方、長保寺には鎌倉時代末期の大門、多宝塔、本堂がまとまって残されていて、裏山には紀州徳川家の廟所も広がっています。閑静な名刹で心身が清められた後は、海南市内の黒江地区を訪れ、銘酒「黒牛」を醸す名手酒造店へ。黒江は室町時代からの紀州漆器の町、独特の町屋景観が残されていました。帰路、和泉山脈を越える手前で岩出市の酒蔵、吉村秀雄商店に立ち寄り、最近都内でも見掛ける「車坂」を土産に購入。人混みに無縁の地、道中無人販売の蜜柑を食しつつ、癒やしの散策となりました。

Pic20170104a

Pic20170104b

Pic20170104c

|

2016年12月24日 (土)

ジャワ土産の仮面トッペン 伎楽面の滑稽な遠戚

インドネシア人留学生からジャワ土産に滑稽な表情の仮面、トッペンを二つ頂きました。Topengはインドネシア語で仮面を意味しますが、ジャワ島やバリ島で行われる仮面舞踏劇のことも指すようです。能面より立体的で古代日本の伎楽面と似ていますが、そもそも伎楽とトッペンの起源は中国南部の呉楽で、両者は遠戚に当たります。トッペンは宮廷で演じられていたものが伝統芸能に移行し、地方に色々な形式で残っているようですが、ガムランやワヤン(影絵芝居)とともに一度現地で鑑賞してみたいものです。赤顔はCepot、天狗顔はPetrukという名前の宮廷道化師のようです。空琴楼の仮面コレクションに久しぶりの新顔、Asian Masksを更新。インドネシアの風土・歴史・文化等に関する情報が幅広く解説されたサイト、インドネシア専科を発見、同国の多層性や奥深さが垣間見えます。

Pic20161224

|

2016年12月18日 (日)

葡萄酒呑録2015年 四つ星連発、国産から仏産の王様まで

一年遅れで葡萄酒呑録を整理し、Tasting Record 2015を公開、Selection of Four Starsも更新しました。秋以降、体調不良で節酒した割には、最近5年間でボトル数は167 本と最多を記録。最高位の四つ星も二十年来で最多の6本と、質量ともに充実した一年でした。内訳は次の通り。メルボルン出張の際に購入したBy Farのシラーはオーストラリアらしからぬ品性ある複雑味が印象的。国産初の四つ星は入手困難な自然派を送り出すBeau PaysageのTsugane La Montagne、メルロ—とは思えない漢方の香りと小梅の味わいが衝撃的。カベルネ系では、チリの銘酒Montes Alpha Mは濃厚で華麗、片や大御所Château Mouton Rothschildは1983年物で程よく熟成。リベラ・デル・ドゥエロからAbadia RetuertaのCuvée El Palomarもテンプラニーニョのブレンドで飲み口は最高。最後は王様DRCのÉchézeaux、一年前の興奮と感動はこちら。これからは佳い酒に絞って呑んでいきたいものです。

|

«冬のワイキキ散策 意外に美味なハワイアン料理